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音楽レッスン帳

クラシックピアノ・ジャズピアノ・エレキギター・作曲・DTM・オーケストラ・パーカッションのレッスン日記 ♪ 姉妹サイト「ニョキリサ」もよろしくお願いします(๑˃̵ᴗ˂̵)
月別アーカイブ  [ 2011年03月 ] 

ANAMNĒSIS


弦楽四重奏曲 第 1 番 嬰ヘ短調 作品 1 ”アナムネーシス”
String Quartet No.1 in F sharp minor Op.1 "ANAMNĒSIS"


 1. 第 1 楽章: Allegro appassionato  [7:04]
 2. 第 2 楽章: Adagio ― Andante cantabile  [4:23]
 3. 第 3 楽章: Allegro Moderato  [3:08]
 4. 第 4 楽章: Allegro vivace  [5:02]
 5. Birds of Akagi 2009  [1:50] 

 




SoundCloud(https://soundcloud.com/#moriyama-kai)




【概 要】
 弦楽四重奏曲”アナムネーシス”は、最初の拙作である。全体的には伝統的な古典派音楽の様式をとっているが、その内容は、例えば第 1 楽章にみられるように、それぞれの主題を劇中の登場人物に位置づけるなど多分にロマン派傾向がある。 タイトルの”アナムネーシス”は、プラトンの想起説からイメージを重ね合わせネーミングに至った。




森

 アパッショナート(情熱的に)と付された第 1 楽章は、ある森の奥深くに住むデイビッドとエリザベスの恋の物語。デイビッド主題(第 1 主題)が決然と苛立ちをもって提示され、不安と迷いの推移を経ると、打って変わってエリザベス主題(第 2 主題)が平行長調で陽気に気高く歌われる。繰り返しのあと、恐怖の前触れのような足音が、不気味に遠くから近付いてくる。ここからがめまぐるしい転調が織りなす展開部である。デイビッドとエリザベスの出会い、始まる予感と淡い期待…、ところがそれは、ロマンティックな恋慕とは程遠く、きっかけはエリザベスへの鬱憤をデイビッドが吐露することから始まるのであった。間もなく彼はその場を立ち去ると、エリザベスはひとり不安を募らせる。二つの主題の断片が対話し、重なり合い、そこから派生したリズムが拡大や縮小をしながら変形していく。やがて、暗雲から一筋の光が差し込むかのごとく、自然界の神(第 3 主題)によって癒しと慈しみをもたらされ、あたりは厳かな空気に包まれる。しかし憧れや祈りに浸る間もなく、悩めるデイビッドとエリザベスの動機が互いにぶつかり合いながら、混ざり合い、葛藤し、高められ、力強く再現部に入る。だが、提示部でみせたような感情に任せた勢いは、ここへきて一瞬に幾分弱まるかに見えるが、直ちに思いなおすデイビッド。しかし気分は晴れないまま抑圧の波に翻弄されると、予期しない福音による抱擁が彼を鎮める。次に、凝縮された形でエリザベス主題と確保、推移が再現され、コーダで再びふたりの対話、最後は同主長調への移旋と同時に友愛の念が芽生え、声高らかに笑い合いながら幕を閉じるのである。





月夜

 アダージョの導入部を伴う抒情的な緩除楽章は、静寂な月夜にまどろむエリザベスの慕情と戸惑いから始まり、全体に散りばめられた下降パッセージに込めた吐息、主部には恋心を巡らせるカノン、中間部では森の小鳥や妖精たちの祝福の歌であるが、クロマティカルに上降する高鳴る鼓動がこだますると、再び哀しい恋歌がリフレーンされる。ただただ一貫として彼女に去来するのは、切なさや儚さが漂う幻影と寂しき心の移ろい模様なのだ。





草原

 リズミカルなシンコペーションが特徴的な第 3 楽章は、全楽章中最も躍動的な場面の舞踏である。それは、デイビッドとエリザベスの夢のような束の間の幸福であり、未来へと想いを馳せる虹色の希望である。やがて本楽章Bの断片によって雲行きが怪しくなると、ふたりの気持ちとは裏腹に、離ればなれにならなければならない現実を知る。第 2 楽章Aの変形、終楽章Aの音型、本楽章Cのリズム、第 2 楽章Cの音型の断片の組み合わせによって、回顧と前兆が、溢れる情感と錯綜とともに滔々となだれ込み、第 1 楽章の自然界の神(第 3 主題)の出現と総休止により暫くの間立ちすくむと、そのまま第 4 楽章に入る。
 




樹木

 終楽章のロンドは、主題を拡大、縮小、展開しながら、後ろを振り向くことなく一気呵成に突き進んでいく。長閑な野原と小鳥の囀りの中、穏やかな気分に浸る場面もあるが、無情にも遮るように厳しい現実に引き戻される。ある時は、どうすることもできないやるせなさから、地団駄を踏む場面も…。やがてチェロが属音のオルゲルプンクトを鳴らすと、高音域で救いの白い手が差し伸べられ、暗闇に手探りながらも再び立ちあがる。それは、肉体と精神の狭間で解き放たれることへの憧憬、渇望によって導かれた、果てしもなく遠くおぼろげな記憶から、今此処に想起された乱舞であろう。ふたりの行く末がどうなるのかは誰にもわからない。しかし、惑わしきミラージュを吹き消すかのように、圧倒的な確信と決意によって誇り高らかに締めくくられるのだ。 それは、何ものをも寄せ付けぬほどの固く握られた拳、自分自身への挑戦の誓いなのである。




鳥

 なお、カップリングされた音源 "Birds of Akagi 2009" は、”アナムネーシス”が作曲された群馬県赤城の山中に住む向暑の小鳥たちの歌である。

【編 成】
 弦楽四重奏曲(ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ)

【演奏時間】
 約 20 分

【作 曲】
 2009 年秋より着手、2010 年 2 月 22 日完成(群馬県赤城山)

【音採取】
 2009 年 8 月 5 日(群馬県赤城山)

【録 音】
 2011 年 3 月 20 日/2013 年 4 月 10 日(sequence soft:ProTools)

【公 開】
 2011 年 3 月/SoundCloud(https://soundcloud.com/#moriyama-kai)

【初 演】
 未定、演奏者募集中!

【形 式】
 第 1 楽章:ソナタ形式  Allegro appassionato
 第 2 楽章:複合三部形式 Adagio ― Andante cantabile
 第 3 楽章:複合三部形式 Allegro Moderato
 第 4 楽章:ロンド形式  Allegro vivace

【構 成】
 第 1 楽章
 ソナタ形式 Allegro appassionato 4/4 拍子 fis-moll ― Fis-dur

 提示部(1-90)
  第 1 主題(1-6)fis-moll
  確保(7-8)
  推移(9-19)
  第 2 主題(20-27)A-dur
  確保的推移(28-34)
  小結尾(35-47)A-dur

 展開部(48-95)
  第 1 主題及び第 2 主題の断片・第 3 主題(77-88)a-moll

 再現部(96-142)
  第 1 主題(96-102)fis-moll
  確保(103-104)
  推移(105-111)
  第 3 主題(112-116)
  第 2 主題・確保・推移(117-127)
  コーダ(128-142)fis-moll ― Fis-dur



 第 2 楽章
 複合三部形式 Adagio 3/4 拍子 ― Andante cantabile 6/8 拍子 A-dur ― cis-moll 

 前奏(1-10)A-dur ― a-moll

 第一部(11-34)
  A(11-18)cis-moll
  B(19-26)gis-moll
  A(27-34)cis-moll

 第二部(35-64)
  C(35-44)E-dur ― cis-moll ― A-dur
  D(45-55)a-moll ― e-moll ― fis-moll ― e-moll ― gis-moll ― fis-moll ― A-dur ― h-moll ― cis-moll
  C(56-64)F-dur ― D-dur ― h-moll

 第三部(11-33)
  A(11-18)cis-moll
  B(19-26)gis-moll
  A(27-33)cis-moll

 Coda(65-75)cis-moll



 第 3 楽章
 複合三部形式 Allegro Moderato 6/8 拍子 D-dur

 第一部(1-16)
  A(1-8)D-dur
  B(9-16)D-dur

 第二部(17-32)
  C(17-24)h-moll ― A-dur ― G-dur ― fis-moll
  D(25-32)D-dur

 第三部(1-16)
  A(1-8)D-dur
  B(9-16)D-dur

 Coda(33-61)
  第 3 楽章Bの断片(33-42)A-dur
  第 2 楽章Aの変形・第 4 楽章Aの音型・第 3 楽章Cのリズム・第 2 楽章Cの音型の断片(43-56)fis-moll
  第 1 楽章の第 3 主題(57-61)fis-moll



 第 4 楽章
 ロンド形式  Allegro vivace 6/8 拍子 fis-moll

  A(1-15)fis-moll
   推移(16-25)
  B(26-33)A-dur
  A(34-41)fis-moll
  C(42-57)E-dur
  D(58-86)cis-moll
  C(87-101)E-dur
  A(103-112)fis-moll
   推移(113-121)
  B(122-134)A-dur
  A(135-144)fis-moll
 Coda
  B(145-149)Fis-dur
   推移(150-168)
  A(169-185)fis-moll



作曲・録音・解説/森山華伊


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[ 2011/03/22 23:15 ] 作曲 | TB(0) | CM(0)

桃色小道

 もうすぐ、桜の季節がやってきますね。
 ところで、3月の誕生石はアクアマリンが有名ですが、実は珊瑚(コーラル)も日本だけですが含まれています。







桃色小道1

 これは、ラウンドにカットされた珊瑚とビーズをヘンプ(麻ひも)で編み込んで作ったブレスレットです。その名も、『桃色小道』(2010年制作)といいます。







桃色小道2

 ナチュラルテイストな素材で肌馴染みもよく、身に着けるほどにその人の形状に程よくフィットしていくでしょう。







桃色小道3

 お揃いのリングと合わせるとこんな感じです。
 こだわりは、ブレスレットのアシンメトリーなフリンジのデザインです。




 珊瑚の取り扱いの注意としては、とても柔らかい宝石なので傷つきやすいという点と、主成分の炭酸カルシウムは、酸に溶けやすい性質があるので、汗や化粧品がついてしまったときは素早く布でふき取ってください。
 この 『桃色小道』 は、そのあたりを考慮に入れてあり、装着時は直接肌に着かないよう(ヘンプがサンドイッチでいうところの具、肌と珊瑚が両サイドのパンにあたる)、作りました。
 おすすめのコーディネートは、エスニックなファッションや着物と合わせると素敵です。


 誕生石とパワーストーン

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[ 2011/03/06 04:33 ] 手芸 | TB(0) | CM(0)
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