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音楽レッスン帳

クラシックピアノ・ジャズピアノ・エレキギター・作曲・DTM・オーケストラ・パーカッションのレッスン日記 ♪ 姉妹サイト「ニョキリサ」もよろしくお願いします(๑˃̵ᴗ˂̵)
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きむらとしろうじんじん「野点」

「野点(のだて)」:きむらとしろうじんじん 

2008年10月28日/黄金町バザール



【概 要】
 普段交わることのない様々な人々に思わぬ出逢いの場を設け、そこで作業を共有することで一層の互助的な関係を形成するプロジェクトに一貫して取り組んでいる。その内容とは、あらかじめ用意されている素焼きの器に来場者が釉薬で絵付けをし、きむらとしろうじんじん氏が窯で焼き(約40分)、来場者と氏とで合作した焼きたての茶碗で、談笑しながらお茶を楽しむ移動式カフェ(「野点」焼立器飲茶美味窯付移動車)である。

【考 察】
 私がフィールドワークに足を運んだこの日は、あるラーメン屋の隣のわずかなスペースの空き地であった。アトリエから離れた変哲のない野外、同じ空間の中でものを制作するという送り手と受け手の距離間についてまず考えさせられる。つまりこれまでの陶芸家にとっての創作の場、あるいは発表の場というのは、極々限られた人が集まる閉鎖的環境であった。しかしこの「野点」では、送り手と受け手との主従関係という垣根を取り払った、対等な立場で直接的コミュニケーションをし合える距離間なのである。そこには作家と気楽に歓談しながら共同制作をしていく楽しさがある。
 「これ素敵な色合いですね。どの色を混ぜて塗ったのですか?」などと作家が来場者に尋ねている場面も見られた。本来は作家に尋ねたいところなのだが、作家自身が来場者から学びたいという謙虚な姿勢に私は好感を覚えた。このように互いに触発されながら共に制作することは、アトリエにこもって一人きりの世界で制作することとはまた違う、予想のつかない未知の可能性が横たわっているようで興味深い。作家の表情も楽しげで、物腰の柔らかさ、ユーモアのある会話術は、私も彼から学びたいところである。 来場者と氏と場との融合から一つの作品が生まれるという、その偶然性の出会いが素晴らしく思う。

 次に外観についてであるが、ドラァーグ・クィーンに扮した全身カラフルな衣装は、同じくバザールに参加している作家とコラボして作ったというもので、異なる表現ジャンルの人とのネットワークも大切にしていることがうかがえる。誰もがその衣装やメイクに笑顔になる。特に子供たちが嬉しそうに目を輝かせて近寄っていく。これが格式ばった美術館などであったら見られない光景であろう。このように作家がハコから町に出ることで、アートと無縁であった人がそれに触れる、また、そのような人と作家が出会うという、互いに出会いの幅が拡大することがわかる。ラーメン屋の隣のなんでもない狭い空き地が茶碗を制作する共同作業場となり、通りがかる人が思わず立ち止まってしまうような、それでいて余計な音楽や飾りのないシンプルな空間。とてもユニークなアートプロジェクトであると思う。


きむらとしろうじんじん

きむらとしろうじんじん(2008年10月28日:日ノ出町町内会館横空地(ラーメンたつ屋横)にて)



茶碗

じんじんさんと共同制作した茶碗。談笑しながらのコーヒー美味しかった。



野点BLOG
黄金町エリアマネジメントセンター




memo


きむら としろう じんじん

9/11~11/30 黄金町バザール
陶芸家 エイズの問題にも取り組む
「野点」 陶器 ドラッククィーン
焼立器飲茶美味窯付リアカー
やきたてきやむちゃびみかまつきリアカー
リアカーでいろいろなところで1500円で焼いた器を買いお客が絵付け
40分やく
受け手と送り手 一度限りではなくコミュニケーション
京都市立芸大でアカデミックにやってきた
陶器とはこういうものだと教えられてきた
ワークショップ
お茶をたてる たわいのない話をする
京都の名所で江戸時代リアカーをひいてお茶をたてる 
売茶翁(ばいさおう)京都の万福寺のうじ
若冲(じゃくちゅう)
大雅
木村けんたろう(江戸時代のプロデューサー)
「どないやねん」というのをフランスでもやって成功
時間を共有 場を創造する
(2008年執筆)



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[ 2012/04/14 06:37 ] 美術 | TB(0) | CM(0)
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