FC2ブログ

音楽レッスン帳

クラシックピアノ・ジャズピアノ・エレキギター・作曲・DTM・オーケストラ・パーカッションのレッスン日記 ♪ 姉妹サイト「ニョキリサ」もよろしくお願いします(๑˃̵ᴗ˂̵)

幻想交響曲 3/3

ベルリオーズ:幻想交響曲 作品14 ある芸術家の生涯の挿話
Symphonie fantastique,Op.14
Épisode de la vie d'un artiste, symphonie fantastique en cinq parties


指揮:シャルル・ミュンシュ
演奏:ボストン交響楽団
録音:1962年4月17日




第一楽章:「夢―情熱」 Rêveries, Passions
 長いラルゴの序奏をもつソナタ形式。序奏部では若い芸術家が愛する人に巡り合う前の憧憬を表し、やがて提示部に入るとフルートとヴァイオリンによってゆったりとした旋律が現れます。これが恋人を表す「イデー・フィクス」(第一主題)です。

* 以下[]内は小節、()内はトラック時間を示します。

第一楽章:「夢―情熱」
ラルゴ ハ短調 4/4拍子 ―アレグロ・アジタート・エ・アパッショナート・アッサイ ハ長調 2/2拍子 

ソナタ形式(導入部付)
 序奏部[第1~71小節](0:07~5:10)
 提示部[第72~167小節](5:10~6:30)
  第一主題=「イデー・フィクス」[第72~111小節](5:10~5:43)
  第二主題[第150~166小節](6:17~6:29)
 展開部[第166小節~](6:30~)
  「イデー・フィクス」[第238~278小節](7:29~8:07)
  第二主題に基づく第一のフガート[第311~328小節](8:35~8:49)
  第二のフガート[第329小節~](8:50~)


下記へ続く~







~第一楽章の続き
 展開部[~第409小節](~1:22)
  第二のフガート[~第357小節](~0:29)
  オーボエによる「イデー・フィクス」(模倣対位法)[第358~409小節](0:29~1:22)
 再現部[第410~474小節](1:22~4:01)
  第一主題=「イデー・フィクス」の再現(主調)[第410~438小節](1:22~1:44)
  アニメ(animez)から著しい転調と加速[第439~450小節](1:44~1:53)
  「イデー・フィクス」に基づく模倣的パッセージ[第451~460小節](1:53~2:08)
  アニメ[第439小節](1:44)からの部分的再現及び拡張[第461~474小節](2:08~2:17)
 コーダ[第475~525小節](2:17~4:01)
  第一コーダ[第475~491小節](2:17~2:29)
  第二コーダ[第492~525小節](2:29~4:01)
   「イデー・フィクス」[第503~525小節](2:59~4:01)



第二楽章:「舞踏会」 Un bal
 にぎやかな舞踏会で彼は恋人の姿を見かけるありさまを表現しています。交響曲にワルツをいれることは当時では異例でした。序奏部では弦のトレモロやハープによって人々のざわめきをえがいていますが、主部Aからワルツの旋律がはじまります。そしてフルートとオーボエがイデー・フィクスを変化させて、恋人が踊っているさまを描いています。

第二楽章:「舞踏会」
ワルツ アレグロ・ノン・トロッポ イ長調 3/8拍子

ABA形式
 序奏部[第1~38小節](4:53~5:25)
  舞踏会が始まる前の情景 イ短調―イ長調
 [第39~121小節](5:25~6:53)
  優美な3拍子のワルツ
 [第121~175小節](6:53~7:48)
   木管楽器:ワルツ・バージョンの「イデー・フィクス」 ヘ長調[第120~160小節](6:53~7:32)        
   弦楽器:第一楽章の伴奏音形[第120~128小節](6:53~7:01)及びワルツの旋律の断片・リズム[第129~156小節](7:01~7:28) 
 [第176~256小節](7:48~9:14)
  Aの再現 伴奏やオーケストレーション、ワルツの主題の拡大
 コーダ[第257小節~](9:14~)


※ 旋律の重ね合わせ(ベルリオーズ特有の手法)
下記へ続く~


  




~第二楽章の続き
 コーダ[~第368小節](~1:20)
  クラリネットによるワルツ・バージョンの「イデー・フィクス」の断片[第302~319小節](0:35~0:54)



第三楽章:「野の風景」 Scène aux champs
 ある夏の夕べ、野辺で二人の牧童が吹く笛の音が聴こえます。主部Aから田園的な主旋律がフルートとヴァイオリンで奏されかすかな希望が芽生えますが、Bから音楽は激しくなり、恋人への揺れる心、「もし彼女が裏切ったら」という不安に駆られます。曲の終りちかく牧童の一人が笛を吹きますが答えがかえってきません。日は没し、雷鳴がとおくに聞こえ、孤独と静寂に包まれます。

第三楽章:「野の風景」
アダージョ ヘ長調 6/8拍子

ABA形式
 序奏部[第1~19小節](1:37~3:15)
  舞台上イングリシュ・ホルンと舞台裏オーボエの二重奏 
 [第20~87小節](3:15~7:45)
  「イデー・フィクス」と輪郭が類似した第一ヴァイオリンとフルートによる主要主題[第20~32小節](3:15~4:05)
 [第88小節~](7:45~)
  木管による変形された「イデー・フィクス」[第90~102小節](7:54~8:32) 
 
下記へ続く~







~第三楽章の続き
 [~第116小節](~0:10)
 [第117~149小節](0:10~2:31)
  弦楽器のPPP ピッツィカートで奏されるAの主要主題の変奏[第117~130小節](0:10~1:03)及びクラリネットによる新たな対旋律[第119~130小節](0:18~1:03)
  主要主題 ハ長調[第131~138小節](1:03~1:34)
 コーダ[第150~199小節](2:31~5:15)
  第一コーダ[第150~174小節](2:31~3:06)
    弦楽器:主要主題の断片
    管楽器:「イデー・フィクス」の断片
  第二コーダ[第175~199小節](3:06~5:15)
   イングリッシュ・ホルンが序奏部の旋律を吹くがオーボエの答えはない
   4台のティンパニを4人が奏する遠雷の描写

※ 旋律の重ね合わせ



第四楽章:「断頭台への行進」 Marche au supplice
 自分の恋が認められないことに絶望しアヘンを飲んだ芸術家が、眠りの中で見る悪夢・幻想。彼は恋人を殺して死刑を宣告され、断頭台へ向かっていきます。弦とティンパニのリズムにのった重々しい行進のあと、チェロとバスに決然とした旋律が示されます。行進は次第に力を増し全合奏によって堂々たる主題を奏します。最後の瞬間にふと恋人の面影が浮かびますが(クラリネットによる「イデー・フィクス」)、次の瞬間、ギロチンの一撃によって断たれます。首は転がり落ち(弦のピッツィカート)、あたりは騒然となります。

第四楽章:「断頭台への行進」
アレグレット・ノン・トロッポ ト短調 4/4拍子 

自由なロンド形式
 序奏部[第1~17小節](5:39~6:03)
 第一主題部[第17~61小節](6:03~6:59)
 第二主題部[第62~77小節](6:59~7:19)
 第一主題部[第78~88小節](7:19~7:32)
 第二主題部[第89~104小節](7:32~7:52)
 第一主題部[第105~139小節](7:52~8:35)
 コーダ[第140小節~](8:35~)
  クラリネットによる4小節の「イデー・フィクス」[第164~168小節](9:00~9:06)
  ギロチン[第169小節](9:06)
  転がる首[第169小節](9:07~9:08) 
  歓声[第170小節~](9:09~)

下記へ続く~






~第四楽章の続き
 コーダ[~第178小節](~0:11)
  歓声[~第178小節](~0:11)



第五楽章:「サバトの夜の夢」 Songe d'une nuit du Sabbat
 悪夢の続きで、「異様な物音」や「うめき声」の描写から始まります。彼は自分の葬式に集った怪物や魔物たちとともに、恐ろしい魔女たちの夜宴(サバト)に翻弄されます。そこに恋人が現れ、「恋人の到着を喜ぶ亡霊や魔女や化け物たちのわめき声」を表すtutti(全合奏)が力強く鳴り響き、すっかりかつての気品を失った恋人「イデー・フィクス」が現れます。弔いの鐘が鳴りグレゴリオ聖歌「ディエス・イレ(怒りの日)」が奏でられ、やがて急速な「サバトのロンド」が弦楽部に始まり発展して二重フーガになります。そしてクライマックスは弦による「サバトのロンド」と管による「ディエス・イレ」が並行していきます。続いて不気味なコル・レーニョ、さらに狂乱なクライマックスが築きあげられます。

第五楽章:「サバトの夜の夢」

自由なソナタ形式
 序奏部[第1~101小節](0:24~3:12)
  ハ長調 6/8拍子に変形されたクラリネットによる「イデー・フィクス」[第21~28小節](1:45~1:53)
  tutti[第29~39小節](1:53~2:01)
  小クラリネットによる「イデー・フィクス」[第40~64小節](2:03~2:34)
 提示部[第102~304小節](3:12~5:55)
  弔鐘[第102~223小節](3:12~4:47)
  後に「サバトのロンド」の主題の断片に使われるヴィオラによる動機[第107~121小節](3:16~3:28)
  「ディエス・イレ」 ファゴットとオフィクレイドによる[第127~240小節](3:35~5:02)
  「サバトのロンド」[第241~305小節](5:02~5:55)
   提示部[第241~268小節](5:02~5:26)
   エピソード[第269~288小節](5:26~5:42)
   対比提示部[第289~305小節](5:42~5:55)
 展開部[第305~406小節](5:55~6:56)
  「ディエス・イレ」を含む展開[第348~362小節](6:27~6:40)
  「サバトのロンド」の主題の変形にもとづくフガート[第355~385小節](6:33~6:56)
 再現部[第407~524小節](6:56~8:10)
  弦楽器による「サバトのロンド」の提示 ハ長調[第403~414小節](7:09~7:16)
   管楽器:「ディエス・イレ」[第414~435小節](7:16~7:33)           
   弦楽器:「サバトのロンド」[第414~421小節](7:16~7:23)
  コル・レーニョ(弓の木の部分で打つ奏法)[第444~460小節](7:40~7:52)  
  「ディエス・イレ」の断片[第486~490小節](8:11~8:15)
  「サバトのロンド」の断片[第490~495小節](8:15~8:19)
 コーダ[第496~524小節](8:19~8:47)
  「サバトのロンド」の変形[第496~524小節](8:19~8:47)
  
※ 主題の重ね合わせ




参考資料
C D
・ベルリオーズ:幻想交響曲|メンデルスゾーン:真夏の夜の夢/ピエール モントゥー指揮、ウィーン フィルハーモニー管弦楽団 録音:1957-1958年(デッカ UCCD-7107 TBID:80EYFVI9A)
・ベルリオーズ:幻想交響曲/シャルル・ミュンシュ指揮、パリ管弦楽団 録音:1967年(EMI TOCE-14001)
・ベルリオーズ:幻想交響曲|序曲「ローマの謝肉祭」|劇的物語「ファウストの却罪」/エルネスト・アンセルメ指揮、スイス・ロマンド管弦楽団 録音:1964-1967年(LONDON 223E 1135)
・ベルリオーズ:幻想交響曲/サー・ジョン・バルビローリ指揮、ハレ管弦楽団 録音:1947年

スコア
・BERLIOZ SYMPHONIE FANTASTIQUE Op.14/MINIATURE SCORES OGT235 音楽之友社(ISBN4-276-91875-8)




概要
プログラム




関連記事

[タグ未指定]
[ 2011/01/04 11:19 ] 楽曲分析 | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
全記事表示リンク
月別アーカイブ