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音楽レッスン帳

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モーツァルト:交響曲第38番 『プラハ』

モーツァルト:交響曲第38番 ニ長調 K.504 『プラハ』




モーツァルト像:バルバラ・クラフト作(1819年)






【概 要】
 歌劇 『フィガロの結婚』 の初演の前夜、1787年1月19日にプラハにて、モーツァルト自身の指揮により初演された。現在 『プラハ』 と呼ばれるこの交響曲は、前年の12月6日にウィーンで完成されたものである。 『フィガロ』 と同時期に作曲され、特に旋律において深い関連性が認められる。第一楽章第一主題の対旋律は、 『フィガロ』 のアリア 「もう飛ぶまいぞこの蝶々」 から、第二主題は、スザンナのアリア 「さあさあ、おひざをついて」 における木管の伴奏部からとられている。また、第三楽章第一主題は、やはり第二幕のスザンナとケルビーニの二重唱 「早く開けて」 におけるオーケストラ前奏と全く同じように始まる。
 1783年に作曲した交響曲第36番 『リンツ』 はモーツァルト自身の交響曲で初めて序奏を付けたが、同じく緩やかな序奏を置いた 『プラハ』 では、より完成された形をとっている。全体においても対位法的手法を巧みに駆使し、非常に立体的な構成をとっており、これにつづく、いわゆる 「後期3大交響曲」 と並ぶ、モーツァルトの最高傑作といえるだろう。


【構 成】
 メヌエット楽章なしの三楽章構成。全楽章ともにソナタ形式で、第一楽章に序奏部を有する。


【楽器編成】
 フルート2、オーボエ2、ファゴット2、ホルン2、トランペット2、ティンパニ、弦5部


【楽曲分析】

指揮:カール・シューリヒト
演奏:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1960年8月14日(ザルツブルク音楽祭)



※ 以下、[]内は小節数、()内は小節数量、〔〕内はトラック時間を示す。



第一楽章 アダージョ~アレグロ ニ長調 4/4拍子

ソナタ形式(序奏部付き) [1~302](302)〔0:02~9:47〕
 提示部 [1~142](142)〔0:02~5:34〕
  導入 [1~36](36)〔0:02~2:52〕
   第一群 [1~15](15)〔0:02~1:13〕
   第二群 [16~36](21)〔1:13~2:52〕
  第一主題の提示 [37~45](9)〔2:52~3:04〕
  第一主題の確保 [46~54](9)〔3:04~3:17〕
  推移 [55~96](42)〔3:17~4:20〕
   第一群 [55~70](16)〔3:17~3:41〕
   第二群 [71~96](26)〔3:41~4:20〕
  第二主題の提示 イ長調 [97~104](8)〔4:20~4:33〕
  第二主題の確保 [105~120](16)〔4:33~5:00〕
  推移 [121~129](9)〔5:00~5:14〕
  コーダ [130~142](13)〔5:14~5:34〕

 展開部 [143~207](65)〔5:34~7:15〕
  第一群 [143~161](19)〔5:34~6:03〕
  第二群 [162~188](27)〔6:03~6:44〕
  第三群 [189~207](19)〔6:44~7:15〕

 再現部 [208~302](95)〔7:15~9:47〕
  第一主題の再現 [208~216](9)〔7:15~7:28〕
  確保的推移 [217~243](27)〔7:28~8:11〕
  第二主題の再現 ニ長調 [244~251](8)〔8:11~8:25〕
  第二主題の確保 [252~269](18)〔8:25~8:55〕
  推移 [270~282](13)〔8:55~9:15〕
  コーダ [283~302](20)〔9:15~9:47〕


 


第二楽章 アンダンテ ト長調 6/8拍子

ソナタ形式 [1~148](148)〔0:00~9:29〕
 提示部 [1~58](58)〔0:00~3:37〕
  第一主題 [1~8](8)〔0:00~0:30〕
  推移 [9~34](26)〔0:30~2:08〕
   第一群 [9~18](10)〔0:30~1:09〕
   第二群 [19~26](8)〔1:09~1:38〕
   第三群 [27~34](8)〔1:38~2:08〕
  第二主題 ニ長調 [35~45](11)〔2:09~2:47〕
  推移 [46~54](9)〔2:47~3:24〕
  コーダ [55~58](4)〔3:24~3:37〕

 展開部 [59~93](35)〔3:37~5:58〕
  コーダのパッセージ [59~63](5)〔3:37~4:00〕
  第一主題 ハ長調 [64~71](8)〔4:00~4:35〕
  推移(第一群)の素材 [72~73](2)〔4:36~4:46〕
  第一主題 ニ短調 [74~77](4)〔4:47~4:59〕
  推移(第一群)の素材 [78~79](2)〔4:59~5:09〕
  第一主題 ホ短調 [80~83](4)〔5:10~5:20〕
  推移(第一群)の素材 [84~93](10)〔5:20~5:58〕

 再現部 [94~148](55)〔5:59~9:29〕
  第一主題 [94~97](4)〔5:59~6:11〕
  推移 [98~121](24)〔6:11~7:42〕
  第二主題 ト長調 [122~132](11)〔7:42~8:21〕
  推移 [133~141](9)〔8:21~9:00〕
  コーダ [142~148](7)〔9:01~9:29〕





第三楽章 フィナーレ,プレスト ニ長調 2/4拍子

ソナタ形式 [1~350](350)〔0:00~3:36〕
 提示部 [1~151](151)〔0:00~1:31〕
  第一主題の提示 [1~16](16)〔0:00~0:10〕
  第一主題の確保 [17~30](14)〔0:10~0:17〕
  推移 [31~65](35)〔0:18~0:38〕
   第一群 [31~46](16)〔0:18~0:27〕
   第二群 [47~65](19)〔0:27~0:38〕
  第二主題の提示 イ長調 [66~81](16)〔0:39~0:48〕
  第二主題の確保 [82~97](16)〔0:49~0:58〕
  推移 [98~119](22)〔0:58~1:12〕
  コーダ [120~151](32)〔1:12~1:31〕

 展開部 [152~215](64)〔1:32~2:11〕
  第一主題第一動機の展開による

 再現部 [216~350](135)〔2:11~3:36〕
  第一主題の再現と確保 [216~227](12)〔2:11~2:18〕
  推移 [228~262](35)〔2:19~2:40〕
  第二主題の再現 ニ長調 [263~278](16)〔2:40~2:50〕
  第二主題の確保 [279~294](16)〔2:50~3:00〕
  推移 [295~316](22)〔3:00~3:14〕
  コーダ [317~350](34)〔3:14~3:36〕

参考資料
CD
・カール・シューリヒトの遺産 モーツァルト:交響曲第36番ハ長調『リンツ』/交響曲第38番ニ長調『プラハ』 カール・シューリヒト指揮/パリ・オペラ座管弦楽団 録音:1961年11月(第36番)、1963年6月(第38番)パリ (コロムビア/COCO-6585)
スコア
・ZEN-ON SCORE MOZART SYMPHONIE 38 D dur K.504 モーツァルト 交響曲第三十八番 ニ長調 K.504 《プラーグ》 全音楽譜出版社(ISBN4-11-890403-9)





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 シューリヒト/パリ・オペラ座管の 『プラハ』 を初めて聴いたのは、私が高校1年生の時であった。これまで、モーツァルトの音楽をつまらなく感じていたが、この演奏を聴いて音楽の躍動感や寂寥感、繊細なニュアンスや大胆な推進力…、目まぐるしく移ろう音の情景の中で多くを知る。私にとってこの演奏は、音楽道の分岐点となった貴重な出会いであり、以後シューリヒトの音楽を敬愛するに至る。












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[ 2011/01/13 11:34 ] 楽曲分析 | TB(3) | CM(0)
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