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音楽レッスン帳

クラシックピアノ・ジャズピアノ・エレキギター・作曲・DTM・オーケストラ・パーカッションのレッスン日記 ♪ 姉妹サイト「ニョキリサ」もよろしくお願いします(๑˃̵ᴗ˂̵)

現代アートいろいろ2/2

ジェニー・ホルツァー 「自明の理」


【概 要】
 1977年にニューヨークに渡ったホルツァーは、ホイットニー美術館の本を20数冊与えたことが転機となり、あらゆる分野の本を読む中で感じた文章をノートに書き留めていく。その言葉を壁やレシート、電灯掲示板などに打ち込み、さまざまな人々に問いかけ続ける。

【考 察】
 公共の建物や乗り物の中など都市に寄生されたホルツァーの言葉に、ある日突然遭遇されられてしまう。双方のタイミングによって何かが生じる、またはその人その人の心の在りようによっても受け取り方が異なっていくというところが面白い。




memo


JENNY HOLZER(1950~アメリカ オハイオ州生まれ)ジェニー・ホルツァー
「自明の理」シリーズ
先祖はドイツ
文芸系
デューク大学→シカゴ大学で美術の基礎→オハイオ大学→抽象画
1977年ニューヨークに渡りホイットニー美術館の本を与えられ読む 20数冊
インデペンデント・スタディ・プログラム 自主
アフォリズム
光っている一文を書き出していく
何十冊にもなった
ふつうはこやしとして勉強するがホルツァーはことばを食べて吐き出していく
「ベニス・ビエンナーレ」で世界一
タイムズ・スクエアで電光掲示板
歴史・思想・哲学・社会学・心理学・自然科学・言語学・倫理学など
自分が納得いく言葉を選ぶ
感じた文章を自分の文体に直してノートにすることをはじめた
文章を食べて吐き出す
いろいろな言葉を金属やタトゥ、家の壁、電灯掲示板(サンフランシスコでの野球)などにうちこむ
いろんな人をまきこんでいく
タイミング
自分と本との関係性から自分の立ち位置を明確にするために
都市に寄生させる
遭遇させてしまう
アートとは所詮、アイノリティ(少数派)非力だが無力ではない
電灯掲示板(サンフランシスコでの野球)
「You must have one grand passion.」
あなたはひとつくらい強烈な情熱をもつべきである
アウトプットは本だけではない
印刷物は一部の人しか読まれない
誰にも相手にされなくても問いかけ続ける
「自明の理」シリーズ 当たり前のことわり
CDショップのレシートの裏
著書「PROTECT ME FROM WHAT I WANT ことばの森で」淡交社
介入・出会い頭・寄生する・予期しない出会い・遭遇させてしまう
水戸美術館に1994年来日 「ことばの森で」
水戸での電車 サラリーマン向けのメッセージが多かった
次長は新聞 課長と平社員
「あなたは自らがさだめた法則の犠牲者である」
「自らが感じること以外意味がない」
美術館にいかないひとへも問いかける
アートと社会との関係
自分を疑う
「いやなことがなくなればいいと願うだけでは問題の解決にならない」
「権力の乱用はおどろくにあたいしない」
「ひとつの出来事にも無数の解釈があるものだ」
「狂気におちいることによって狂気のなんたるかを理解できる」
繊細な感覚・鋭いまなざし
誰もがわかるメッセージではなく、パーソナルな問いかけ
自分との関係性

詩人 吉増剛造よしますごうぞう
   谷川俊太郎
映画監督 タルコフスキー

淡交社 おのようこ のきれいな本がある







lineline


クシュシトフ・ウディチコ 「パブリック・プロゼクション」


【概 要】
 第二次世界大戦によりユダヤ系である母方の親戚を全員殺されたウディチコは、当然の如く差別や戦争、暴力に敏感になっていく。彼の表現手法は、大きなプロジェクターで建物に映像を映すというもの。1999年にヒロシマショウを受賞した。

【考 察】
 広島の原爆ドームの前の川の護岸に、インタビューした被爆者の手のみを映し、スピーカーからはその被爆者の声が流れる。ドームに直接映像は映せないというウディチコの想い。おどろおどろしい印象ばかりの広島を、彼は美しく表現したのである。




memo


クシュシトフ・ウディチコ(1943~ポーランド ワルシャワ生まれ)
「パブリック・プロゼクション」
映像系
ユダヤ系の母 親戚全員殺される 第二次世界大戦
母は戦争と人種差別の被害者である
「美術手帳1993年8月号」
パブリック・アート公共美術を特集
寺山修二
クシュシトフ・ウディチコは自分自身のことを
「私は写真家であり、工業デザイナーであり、メディアアーティストであり、評論家であり、理論家であり、歴史学者であり、哲学者であり、政治家であり、そして、そのどれでもない」
マサチューセッツ工科(MIT)大学教授 視覚芸術研究所
大きなプロジェクターで映す
パブリック・プロジェクション
建物に映す
京都国立近代美術館に作品がある
差別・戦争・暴力に敏感
99年ヒロシマショウを受賞
世界で唯一の被爆国広島
自分でフィールドワーク
原爆ドームの前の川の護岸に、インタビューしスタジオで録音した被爆者の手だけを映す
スピーカーからは同時にその被爆者の声
原爆ドームじたいにはうつせない 下に手だけ
手は口ほどに物をいう
手だけがコンクーリートに映し出される
広島はおどろおどろしいだけではなく、美しいことでも表現できる

初台ICC
オペラシティ






***
ヤン・フート
ヤン・フート ベルギーのゲント市
ゲント市立美術館の館長
ドイツのカッセルの町でドクメンタ9(ナイン)の総合ディレクター
世界のキュレーター
A「水の波紋」
1995年日本ではじめての試み
渋谷 ワタリリウム美術館
館長 わたり しずこ
キュレーター わたり こういち(息子)
東京青山界隈 原宿の町全体に

蔡國強 原宿幼稚園と墓を竹の橋でむすんだり
 
マイケル・ロス 小さな詩「月は片側からしか見えない」マルチプル(ルーペ150円を買う)電柱 原宿ラフォーレ ルーペでしか見えない詩
宮島達男
デジタルカウンター
まろあかじ
「10 9 8 7 6・・・」いろいろな言語 30人くらい 数字を30ヶ国語

原美術館
森美術館 森ビル
柿の木プロジェクト


B「シャンブルダミ」(友達の部屋)
町の中に作品をちりばめる
世界で初めての指標
ホワイトキューブ以外でも成立できる さきがけをやったひと
場の力 場の記憶
影響されてギャラリーがホテルを借りて美術館やる
ベルギー54件の一般の家が契約
2か月くらい応接間(リビング)に作家の作品が並ぶ
リビングの壁 カーテン 出窓
チケット・注文書・地図を渡される

著書「アートはまだ始まったばかりだ」ヤン・フート




***


lineline


アンジェル・ヴェルガーラ・サンチアーゴ 「メモリー/ドリーム」


【概 要】
 東京、表参道のスタイリッシュなカフェのなかに屋台のカフェを設え、メニューにはドリンクの他に、「Memory \5,000」「Dream \50,000」と書かれている。前者は、お客さんに美しい思い出を語ってもらい、それをサンチアーゴがその場で絵にするというもので、後者は、彼がお客さんにふさわしいと思う場所へ連れていき未来について語り合うというもの。

【考 察】
 送り手と受け手との壁を超え、ゆったり流れる時間の中で幸せを共に分かち合うという穏やかな情景が目に浮かぶようである。


memo


ANGEL VERQRA SANTIAGO(ベルギー アンジェル・ヴェルガーラ・サンチアーゴ)「メモリー/ドリーム」
ベルギー在住
表参道 青山 ワコールがやっているスパイラルホール
スタイリッシュなカフェのなかに屋台のカフェをつくった
手書きメニュー
コーヒー \500
ティー \500
ジュース \600
Memory \5,000
Dream \50,000

メモリー
美しい記憶を世界中まわってコレクションする
一期一会
お客さんに美しい思い出を語ってもらいそれをその場で絵にする

ドリーム
サンチアーゴがお客さんにあった場所に連れていく
未来について語り合う
数時間店を留守にする
興味深い東京のいくつかの場所を前もって見つけていた
ヴェルガーラ自身も美しい想いでをきけて幸せ
送り手と受け手のかべをこえて共に感じる


lineline


正木マサコ他 「アートキャバレー“ラブ・イン・パラダイス”」


【概 要】
 キャバレーという形式をつかって、お客さんと作家(アートホステス&アートホスト)がコミュニケーションし、感じ、発した言葉、考え、行動までも作品にしてしまう試み。

【考 察】
 フライヤーの中のお客さんとホストの心理描写や、推薦のふたりの言葉に垣間見る切なさもアクセントになって興味深い。


memo


アートキャバレー
ラブ・イン・パラダイス LOVE IN PARADISE 2000/12/24~12/31

正木マサコ他
大阪造形センター
パンフレット(フライアー)ローズヘブン 透ける空にエロティックなバラ
オーゼットシーン
アートホスト・アートホステス
企画概要コンセプト
「風俗産業はある種冷やかな目で見てしまう側面もあるが、いつの世も栄え、楽しみたい、話をしたい、聞きたい、聞いてもらいたい、安らぎたい…などいろいろな欲の穴を埋めるコミュニケーションの源である。そんなキャバレーという形式をつかって、お客様とアーティスト(ホステス&ホスト)がコミュニケーションし、感じ、発した言葉、考え、行動までも作品にしてしまう試み…
ていうか…
略。」
欲の穴という言葉で ひっかかる 重要な言葉をひとついれると効果的
キャバレーのシステム
お客様とホストの心理描写

推薦のふたり
一人 46歳公務員
「ワカリニクイワタシヲ ワカッテホシイ ワカリニクイアナタヲ ワカリタイ ホントウハ ワタシ ワカリヤスイヨ ワカリニクイガ ワカリヤスイ キミガイトオシイ」

二人 28歳造園業
「芸術家ぶってるアートはもういらんやん。もうええやん。だからな、単純にな「観てきいてしゃべって飲んだり食べたりしようや」ていうことを言いたいねんやろ?オレいくで!」

アートの閉塞感というもの
キャバレーという形式をつかった
深く入っていける
もっとリラックスしていろんな人に見てもらいたいし自分もリラックスしてやりたい
しゃべっていると自分の考えがクリアになってくる


***
高円寺 プロジェクト名「岡画郎」
岡 啓輔(おか けいすけ) 一級建築士
一連の作品
12年くらいまえのもの
「ビルの中アパート」月6万の家賃を300円で貸す
一畳の部屋
道端にあるチープな双眼鏡
メッセージ
外泊不可
道行くひとを楽しませる
住民も作品の一部
私生活が丸見え
プライバシーをみることは本来タブー
侵犯をアートでゆさぶっていく
「合格発表」
私的―公共
見るものと見られるもの
※不特定多数の人と共同製作する
※道と窓との関係を面白くしたい
窓とはプライバシーとパブリックを隔てる皮膜のような感じ
自分自身がメディア
生活空間そのものがアートになる
見られることを楽しんでいる住人
***



(2009年執筆)

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[ 2012/04/15 18:04 ] 美術 | TB(1) | CM(0)
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